エンディング−1
シーンプレイヤー:“シュヴァルツ ナイト” 黒城 瑠璃華

GM: 事後処理やら検査やら何やらを終えて、ようやくの帰宅の途につく。
GM: すっかり遅くなってしまった。だが、不思議と達成感もある。
GM: その右手は少女の手を握っていた。
GM:  
瑠璃華: 「手、繋ぐのはいいけど……私の手は冷たいわよ」 とっぷりと暗く沈んだ夜の街を、街灯の明かりを頼りに二人で並んで歩いていく。
GM: 魔法少女「……」 無言で強く握り返す
瑠璃華: どちらかというと、困ったように顔を歪めて言うものの、無理に離すほどのことでもなく、なし崩し的にそのままだ
瑠璃華: 「検査、無事終わってよかったわね。UGNのチルドレンとして働けるって話じゃない。いたせりつくせりだわ」 報告を思い出して、彼女に語りかける
GM: 魔法少女「…は、はい ありがとうございますっ」 
GM: 魔法少女「あ、あの……黒城さんがコンビニで言っていたことなんですけど……」
瑠璃華: 「……瑠璃華」 む、という雰囲気を少しだけ出して  「苗字で呼ばれるのは好きじゃないわ。意味の無い名前よ」
瑠璃華: 「――それで?」 そんなだから子供に嫌われるのだといわれたことを思い出して、やわらかく聞き返す
勇哉: 帰ってきました
GM: 魔法少女「あ、え、えっと、瑠璃華さんがコンビニで……コンビニで」
GM: 魔法少女「わたしにはおじさまはもういなくて、それで……」
瑠璃華: 「……そうね。もう、居ないわね」 続きをあえて聞こうと、相槌だけうって促す
GM: 魔法少女「………見て、くれますか?私のこと……」 不安なのかぽつりと言う
瑠璃華: 「……面倒見る気もない相手を、わざわざ貴方だけ連れ出して家に連れてくやつなんて、世の中広くても居ないわ」 面倒くさそうに、特に視線を向けることなく答える
瑠璃華: 「ふたばって子。一緒だとあなたもやりづらいでしょ……私とだけならそういう心配もないわ」
GM: 魔法少女「……あ、ありがとうございますっ」 横から抱きついてくる
瑠璃華: 「ちょ……っ、何やってるのよ。別に、貴方に礼を言われることをしてないわ。貴方ぐらいの歳の娘があんな物騒な組織に引き取られるのがカンに障っただけよ」
瑠璃華: 「大体ね……すでに死んだような私に引き取られる貴方は、どっちかっていえば可愛そうにって言われる側なの。理解してる?」
GM: 魔法少女「??」 首と傾げる よくわかっていないようだ
瑠璃華: 「……その辺、おいおい教育したげる。義務教育も受けるべきよ、子供なら」 面倒くさい、と。繰り返しつぶやきながら髪をくしゃくしゃとかき混ぜる
GM: 魔法少女「私、頑張りますから……よろしくおねがいします」 頭を撫でられて笑顔でそう言う
瑠璃華: 「頑張る、ってわざわざいわないでいいわ。態度で示しなさい。頑張る、なんて、何をどうしてるのかわからないでしょ」
瑠璃華: 「それに……貴方貴方って、いい加減繰り返し飽きてきたわね。名前、もらわなかったの?」 UGNで
GM: 魔法少女「名前……名前……??」
瑠璃華: 「――……」 あのクソボロス……と内心に毒づく
瑠璃華: 「戸籍上の管理も……ああもう、頭痛いわ。とりあえず貴方、ファミリーネームは黒城って名乗っておきなさい。私とは親戚ですとかいえばいいわ」 それと……名前か。頭を抱えて
GM: 魔法少女「こくじょう……うん、こくじょう」 何度か繰り返す
瑠璃華: 「……あの子、ふたばっていってたけど、その理由が――知ってるわけ無いか。似たような名前がいい?」
瑠璃華: 返答次第で決めよう。と開き直る
GM: 魔法少女「……私の、私の元となった子なんですよね。うん、似た名前の方がいいです。」コクリと頷いて
瑠璃華: 「似た名前、ね」
瑠璃華: 「それじゃあ――」
瑠璃華: 「――そうね。四つ葉とか三つ葉じゃそのまますぎて面白くないわよね」 ぽん、と頭の上に手を置いて
GM: 続く言葉を待って黙って見上げています
瑠璃華: 「貴方は今日からアイカ。愛芽よ。芽も大体、双つの葉でしょ」 私の名前とも似てるから、姉妹ともとれるでしょ。なんて言い訳がましく言いつつ
GM: 愛芽「あいか?? あいか……うん、こくじょう、あいか」何度か自分の名前を声に出す
瑠璃華: 「意味ぐらい、今度自分で辞書引いて調べなさい」  生を受けてから、本来注がるべきだったモノの名前ぐらい、自分で知るべきだ
GM: 愛芽「愛芽、私の名前……うん、ありがとう、瑠璃華お姉さんっ!」満面の笑みでそう答える
瑠璃華: 「……帰るわよ。愛芽、好き嫌いはある?」 お姉さん、という呼称に凄まじい勢いで眉を寄せてながら返す
瑠璃華: 面倒くさそうに手を引いて、家路につく。
GM: 愛芽「う〜ん……葱は嫌いかな?」 ぎゅっと握り返して
瑠璃華: 「なら、今夜は葱鍋ね」 してやったり、と、珍しい子供のような悪戯っぽい笑みで答えて――
GM: ――名付け親に手を引かれ、魔法少女は新たな道を歩み出す