フェイズ:Middle02
シーンプレイヤー:“鋼の魂”アレッサンドロ・ザナルディ
場所・刻:FHセル・魔法少女工房、12/8-10:00


今は亡き少女の母体は、その亡骸を無残に晒し、朽ち行く未来を待っていた。
荒れても居ないその場所は、かえって寂しく見える。
培養液に沈んだ、魂の無い肉の塊を前にして、私は思うのだ。
――彼女らは目覚める前に眠るべきだ、と。
 
亡き廃墟に、語る言葉なし。
 
GM: 登場をどうぞ
 アレッサンドロ(ダイス):#1d10+54
 アレッサンドロ(ダイス):1d10=(7)=7+54=61
 葵(ダイス):#1d10+43
 葵(ダイス):1d10=(1)=1+43=44

GM: さて、このシーンは先ず調査判定を行ってもらおうと思います。
GM: 調査項目は以下二つです。
GM:  ・営業担当について 情報;UGN or 情報:裏社会  5
GM:  ・工房について 知識:機械工学に類するもの or 情報:ウェブ 6
GM:   ※工房調査は、機器に関係できそうなエフェクトで代行もかまいません。
GM: です。
GM: なお、UGNの調査班の手を借りることで、どちらかが1回だけ判定をやり直すことも可能です。
葵: 「工房の方についてはいろいろ機械があったのでアレッさんにお任せしますっ」
GM: 施設はまるっと放棄されたようで、案外と情報がゴロゴロしたままになっているようです
アレッサンドロ: 「やれるだけやってみよう」
アレッサンドロ: こめかみのスロットを開け、ケーブルを繋げる。
アレッサンドロ: 《電子使い》でボーナスあるかな?
アレッサンドロ: あと《人間発電機》。
GM: そちらでしたら、RCで判定してもらって+2で判定をどうぞ
アレッサンドロ: 感謝。
 アレッサンドロ(ダイス):#3r10+2
 アレッサンドロ(ダイス):3r10=(7,8,7)=8+2=10
アレッサンドロ: 10か……。
GM: 余裕でしたな。
葵: では、こちらは営業担当について、情報:UGNで UGN経由で情報を仕入れつつノイマン的に補完
 葵(ダイス):#5r10+3 要人への貸し使用
 葵(ダイス):5r10=(1,5,9,9,1)=9+3=12
葵: 12と
GM: OKです。
GM: 情報を提示します
GM:  ・営業担当について
GM:    九野 重兵衛。コードネーム“営業担当”
GM:    当人は非戦闘要員であり、逃げの一手はともかく、直接戦闘力は皆無と言われている。
GM:    オーヴァードをジャーム化させて“効果的に”暴れさせることを得意とする。
GM:    コスト・リスクなどが口癖で、割に合わないと思ったら即座に手を引く男だ。
GM:    ほとんど戦闘に関与しないため、シンドロームも判明していないエージェント。
GM:    今回の行動はディアボロスの計画を利用する形で動いているようだが、全てを掴んでいるわけではなさそうだ。
GM:    賢者の石を目当てに動いているようだが、得てない情報もあるため、独自の計画も進めている模様
GM:  
GM:  ・工房について
GM:    “ふたば”の遺伝子を利用したクローニング施設である。
GM:    が、単純複製ではなく、バリエーションパターンが豊富なのが通常とは異なる。
GM:    年齢層が違って見えるのも、その影響。ゆえに、凶暴な固体も居れば、慈愛に満ちた固体も存在する。
GM:    必ず日常にに適用できないような人格者が生まれるわけではないようだ。
GM:    また、“営業担当”が入手していない情報を、ディアボロスが有しているとの記録が確認された。

GM: 以上です。
GM: このシーンに少し描写を入れます。状況は調査を終えた後の工房で。

GM: 君たちが情報の収集を終え、UGN調査班は先にUGNへと情報を持って引き返した。
GM: 君たちもまた、全ての作業を完了してここから出る――そんな時
GM: 剣姫「――」 前回遭遇したときとは、打って変わったような……ありきたりな学生服を着た彼女が、君たちの前にばったりと出くわすように現れた
GM: 手にした縦長の袋は、おそらく以前抜き身で構えていた剣なのだろう。物騒な質量感を漂わせている。
葵: 「……あれっ?」 違う服装、あまりに“日常”な服装に一瞬誰かわからない
GM: 剣姫「何をしていた。……と聞くほうが野暮なのだろう。満足したか、UGN」
葵: 「……アレッさん、前回報告した人です」 小声でそう伝える
アレッサンドロ: 「……ああ。先程“君のこと”は理解した」
アレッサンドロ: 読み取ったデータにあった個体データを照会する。
GM: 剣姫「……満足したなら、去れ。ここにはもう、お前たちの望むモノはない」
葵: 「僕たちにそれを言うためだけにここに?」
アレッサンドロ: 「我々は満足した」
アレッサンドロ: 「だが、君は満足なのかね。今の己がいる場所を」
GM: 剣姫「……お前たちの動向など、私は知らない」 そんなことが目的ではない、と葵につげ、
GM: 剣姫「……」 アレッサンドロには険しい眼光をむき出しにして睨み……やがて目を閉じてため息をはく
GM: 剣姫「お前たちは何故、戦う?」 改めて、一度投げやった問いかけを君たちに送る
アレッサンドロ: 「私にも、できることがある。それが理由だ」
葵: 「――あなただけ単独行動してるのね……仲間はずれかしら?」 質問で返す
GM: 剣姫「――そうか」 アレッサンドロに小さく頷き
GM: 剣姫「私は他とは違い、黒城愛芽と同じくする身だ。自然、命令頻度も、命令内容もおちる」 つまるところ、“出来損ない”
GM: 剣姫「もういいだろう。お前たちの言いたいことはわかった。去れ。“一緒に”刻まれたいか?」 するりと剣を抜く。が、向ける先は君たちではない
葵: 「ふ〜ん、そういうことなの……」と答えて、 剣先の方に振り返る
GM: そこには、まだカプセルに入ったまま目覚めぬ“彼女たち”が並んでいる
アレッサンドロ: えーと、質問。彼女達は生きてるのでしょうか。“還って来れる”のでしょうか。
GM: そもそも、自我も魂もない、呼吸する肉の塊みたいなものだ。と工房を調べたアレッサンドロには判る。正しい工程を終えれば、剣姫や槍使いのような多様性を持って何かが生まれるだろうけれどね
GM: それが“還る余地がある魂か”かどうかは、目覚めないと判らないが――今の彼女たちはそれ以前の存在だ
アレッサンドロ: ならば。
アレッサンドロ: その太刀筋を妨害するように立つ
葵: 「姉妹……ね。まぁ、まだそう言える段階じゃないかしら?」
GM: 剣姫「UGNはこういうことを好むまい。去ね。始末は私が――何をする」 立ち塞がるアレッサンドロに、初めて殺意を向ける
アレッサンドロ: 「UGNはこういうことを好むまい――その通りだ。故に立ちふさがる」
葵: 「ふふっ、確かにね……」 アレッさんの言葉に笑い、その横で剣を構える
GM: 剣姫「目を塞ぎ耳を閉じるだけでいい。“アレ”らはほうっておけば災厄になる種だぞ」 馬鹿なことを。彼女は苛立ちと共に言う
アレッサンドロ: 「誰がそれを決めた?」
アレッサンドロ: 「出来損ないの烙印を押されたからか?」
GM: 剣姫「お前たちが“私たち”を敵と定めているならば、“アレ”もまたそうだろう! どけ、これ以上私たちを産み落とす必要は無い!」
葵: 「……そんなにイヤなの? “アレ”が目覚めるのが。」
アレッサンドロ: 「敵かどうかは立ちふさがってから決める。そして君はそこに至っていない」
GM: 剣姫「私のようなモノも、出来上がった“正規品”も、どちらにしろロクなものじゃない」 ッチ、と舌打ちをして、葵を睨む
アレッサンドロ: 「何よりも、何故そんな顔をしているのだ」
GM: 剣姫「……私のことはどうでもいい。アレを守って、お前たちはどうするつもりだ。まさか、全て目覚めさせるつもりか」 
GM: 剣姫「生れ落ちたものにはハナから怪物のやつだっている。お前たちが選別して、生かすものと殺すものを分ける気でいるのか!」 ぎり、と剣を握る手が震える
葵: 「ふ〜ん、随分と“人間らしい”思考ができてるのね? UGNによくいる考え方。」
アレッサンドロ: 「生まれてくる前に死ねば罪がないというのが傲慢だろう!」
アレッサンドロ: 「それでも罪を犯さねばならんというのならば――既にこの手は汚れている」
葵: 「もうちょっと素直になってもいいんじゃないの? あなたは自分の考えで動いている様だし。」
GM: 「……汚れていれば、汚れが気にならないなんていうことも、また歪んでいる」 顔を歪ませて、諦めたように剣を収める
GM: 「――お前たちがそいつらを好きにしたいなら、勝手にすればいい」 背中を向けて、葵へ応える
GM: 「素直になるなら、私は私の首を刎ねる」 それだけ言って、諦めて出て行こう
葵: 「あらあら、強がっちゃって――」
葵: 「――う〜ん、戦う理由…見つからないのかな?」 2度の質問の意味を考える
アレッサンドロ: 「最後に一つ」彼女に。
アレッサンドロ: 「汚れが気にならないのではない。落ちぬ汚れ、落ちない罪を抱え、押しつぶされるまで生きているだけだ」
アレッサンドロ: 「死んでも潰れるつもりはないが」
GM: 剣姫「――」 彼女は遠目に、アレッサンドロを一瞥して――好きにしろといいたげに姿を消した
葵: 「…えっと、急いで護衛組に合流でしょうか??」 その姿を見送り
アレッサンドロ: 「……施設の機能を移管する必要があるな。支部長殿に御助力願おう」」
葵: 「それも必要ですね…よし、行動しましょうっ!」