フェイズ:Opening02
シーンプレイヤー:“朽ちた神器”漆原 葵
場所・刻:FHセル・アジト、12/6-14:00


FHアジトを陥落せしめよ。――君へ下されたオーダーだ。
同胞の支援を受け、君は単身、奈々市郊外の山林に作られていたFHアジトへ飛び込む。
純白の雪絨毯を蹴散らした先に広がっていたのは、
血管を思わせるケーブルが敷き詰められ、卵に似たカプセルが敷き詰められた部屋。
そして君を迎える、悪意の姿。
 
 
GM: 重兵衛「私は思うんだよ。何事も効率化すべきだ。何事も」

GM: 登場をどうぞ
 葵(ダイス):#1d10+31
 葵(ダイス):1d10=(4)=4+31=35
GM: 冷たい空気。地下独特のものだ。だが、肌を刺す冷気だけでこの悪寒は説明できまい。
GM: 君の眼前には、派手な衣装を纏った同い年ぐらいの少女と、一人のサラリーマンのような男。
葵: 「目標、発見しましたっ?!」 いきなりの挨拶に戸惑う
GM: 重兵衛「思ったより早かったようだね、UGN。ようこそ――魔法少女の工房へ」 慇懃に挨拶をかますのが、問題のターゲットと聞いた男だ
葵: 「――ったく、単純な突入任務じゃなくてあなたの話し相手になってあげないといけないのかしら??」
GM: 重兵衛「おや。君は“そういう”ものなのかな。面白い。UGNの研究所にも手を入れてみたいところではあるね」 君の様子を見て、顎に手をあてて考えるしぐさ
葵: 「面倒なだけよ。こんな身体……で、どんな発明を紹介してくれるわけ?」
GM: 重兵衛「私は聞かれたこと“だけ”答えるのが主義なのだが、そうだね。一つ解説してあげよう」
GM: 重兵衛「君たちの掴んでいたとおり、ここは“ふたば”を量産する工房だよ。魔法少女量産施設といっていい。君たちチルドレンと似たようなものさ」
GM: 重兵衛「まあ、バリエーションを持たせるのが目的でね。ある程度成長済みの個体を、パターン分けして作っていたのさ」 と、コピー元のふたばよりも成長して見える少女を指さしつつ
葵: 「魔法少女量産施設……ね。 まぁ美少女に囲まれてきゃっきゃうふふしたいとかそんな感じでしょ、ふふふ」
GM: 重兵衛「その願望を満たすのなら、私は世の美女美少女を集めて複製すると思うのだがね」 葵の言葉に、皮肉げに返す
GM: 重兵衛「とりあえず、君たちも着たことだしこの施設は破棄しよう。各部の施設疲労も増えてきたことだ、メンテするよりは破棄するほうが楽だろう」
葵: 「あら、あの子はあなたの好みじゃなかったのね。……えぇ、そうしてくれたら助かるわね。どうせ大したものは残ってないんでしょう?」
GM: 彼はそう呟くと、きびすを返す。
GM: 重兵衛「勿論だとも。――足止めを頼むよ」 傍らに居た少女に声をかけると、裏口へ向けててくてくと歩き始める
葵: 「はぁ、ディアボロスの計画ならこんなに面倒じゃないのにね――」と迎撃体制
GM: 剣姫「は」 剣を持つ少女――いや、魔法少女か。彼女は剣を構え、君に立ち塞がる
GM: するりと姿を消す重兵衛。遺されるのは少女と君だけ。
葵: 「――やっぱり、戦闘は僕に任せるのっ?! というか、魔法少女に……剣??」
GM: 剣姫「そういうものだ」 独特の形状をした剣を手に君へ斬りかかる。無論、けん制のような一撃だ。避けることはたやすいが――
GM: ――まるで壁のような連撃に、重兵衛を追うことは諦めねばならないと、君は痛感する
葵: 「(戦闘はあなたの役目ね) っ!!」 剣で受け止めてから切りかかる どうせクローンだ
GM: 剣姫「――ぁ、ッ」 ぞぶり、と君の剣が衣装を裂き肉を斬る。その刹那に浮かべた苦痛の表情と、生々しい悲鳴が――妙に、戦闘機械らしからぬ雰囲気を持っていた
GM: 跳ねるように距離を置く魔法少女。切り裂かれた傷を抑え、彼女は君をにらむ
葵: 「……ごめん、僕たちはチルドレンだから……ね」 距離をつめてもう一撃
GM: 剣姫「……おまえは、どうして戦う?」 痛覚に顔を歪めながら、彼女は君へ問いかけ……葵の一撃を弾き返すと、さらに距離をとる
GM: 剣姫「私は、使命を果たした」 ひとりごちる。彼女はすばやい身のこなしで、工房から走り去っていく
葵: 「……だって僕はチルドレンだもの、それだけが僕の存在理由、それがないとここにいる意味はないから」 任務はアジトを陥落、その背中を見送る
葵: 「え〜と、とりあえずは任務完了かな。」 参考になりそうな資料かなにか探してみる
GM: 得られるものは、あることにはありそうなのだが……君の能力をもってしても、現状から意味ある資料にするには少々骨が折れそうだ。
葵: 「(ここまであっさり侵入できたんだし、大したものは残してないんでしょ?) うん、そうだね……よし、帰ってアレっさんに報告だ」
葵: 「(……彼女はただのクローンじゃないってことね……)」 事後処理やら何やらは別の人に任せて支部に向かう
GM: 後に埃が積もり過去の遺物となるであろう施設を尻目に。君は、静かにその工房を後にした。