フェイズ:Middle04
シーンプレイヤー:“朽ちた神器”漆原 葵
場所・刻:奈々市中央西公園、12/8-18:00


……動け、動け、動け。己が意味を失わぬ為に。己が心を亡くさぬ為に。
再び舞い始めた雪が、褥に落ちる涙のように大地に堕ちては消える。
直に、積もり積もってそれらは涙するのだろう。
私たちは、ただ溶けるために、生まれてきたのだろうか。
 
愛芽「あなたは、わたし。わたしは、あなたです」
 
GM: 登場どうぞ
 葵(ダイス):#1d10+44
 葵(ダイス):1d10=(10)=10+44=54
 アレッサンドロ(ダイス):#1d10+61
 アレッサンドロ(ダイス):1d10=(2)=2+61=63
 歩(ダイス):#1d10+53
 歩(ダイス):1d10=(7)=7+53=60
 統(ダイス):1d10+58 さっきのエフェクト分含む
 統(ダイス):1d10=(4)=4+58=62
GM: 延々続いた防衛線と、妙に長引いた調査の結果、もう太陽は姿をほとんど隠してしまった。
GM: 君たちは、ある公園に集い、お互いの情報を提示しあうことにした
GM: ふたば「こっちに、屋根つきの休憩所があります」 公園慣れしている彼女が、率先してみんなを先導し、屋根のある憩いの場へと誘導する
葵: 「よし、じゃあ、お互いの結果をまとめましょうっ」
アレッサンドロ: 使えるPDA等の資材を工房から持ちだして、視覚化できるように設置。
統: こちらは防衛の経過やらをかくしかで説明、と。
歩: 「やっぱりふたばちゃんのところに来ましたね」
葵: 「あれあれうまうま……なので、ディアボロスの知っている情報が何か、がハッキリしていません」 とディスプレイとか指差ししつつ説明
GM: 愛芽「あの様子だと、主力はともかく……弱い魔法少女は延々送り込まれてくる可能性があります」
統: 「このままだとキリがないだろうな…」
アレッサンドロ: 「敵とは言え、無駄に送られる様を見るのは無残の一語に尽きるな……」
歩: 「こんな意味のない戦いを終らせるには、やっぱり元をどうにかしないといけないんだよね・・・」
葵: 「そんな量……どこから来てるんでしょう?」
GM: さて。――そこへ。
アレッサンドロ: 「工房を破棄したのは別にあったからだろうが、さて……」
統: 「やっぱり根本を見つけて叩かないと…ん?」
GM: 剣姫「どこも何も。決まっている……私たちの“主”の下だ」 静々と舞う雪の空。その下に現れる、青基調の騎士然としたドレスの魔法少女が一人
GM: 剣姫「あんな人でもない出来損ないなら、カプセルなしにでも作れるのさ。――それこそ、“低コスト”っていう名の下に」 すでに彼女は抜き身の剣を構え、臨戦態勢だ
葵: 「(あら、彼女、何か吹っ切れたのかしらね?) そこに、“主”のところへ案内してくれるの?」
歩: 「この子も魔法少女・・・?」1人でくるつもりなの?と不安気に見てる
GM: 剣姫「いや。“一人で皆、殺して来い”と、命を受けた」 どこか寒々しい、中身のない声で君たちに告げる
統: 「…なんだと?」その言葉に驚いて
GM: 愛芽「……そんな無茶苦茶な」 ふたばをかばうように立ちながら呻いた
歩: 「わからない・・・わからないよっ!人間だとかクローンだとか言う前に、殺しあわなきゃいけない理由がないよっ!」
葵: 「(戦う意味ができた、ってこと、なるほどね) それが、戦う理由になるんですかっ?」
統: 「……わかっちゃいたが、本当にクズだな。お前たちの“主”とやらは」吐き捨てるように言う
GM: 剣姫「私がその為に作られ、そう命じられたからだ。私自身に、意味も、理由もない。――私には、もう、何も」
統: 「…それで、お前はその通りに動くのか?」
アレッサンドロ: GM。拾ったデータで彼女の弱みとなりえるものってあるのでしょうか。
GM: ン、そういう切り口か。そうだね
GM: 彼女のパーソナルデータは“健常なオーヴァード”としての値を示すパラメータが多く見られる。ただ、彼女自身がこの世界に拠るものを見出してないが故に不安定だったと。記録には残っている
アレッサンドロ: 成程。
アレッサンドロ: 「だから死んで意味を残す、か」
GM: 剣姫「来い。……どうせ勝ってもどってくるとも思って居まい。戦えば、それでいい」
アレッサンドロ: 「断る」
葵: 「――あら残念……アレっさんのお気に召さなかったようね」
アレッサンドロ: 「死ぬのならば回収しやすいように死体袋に潜って人の来ない所で毒をあおって果てるがいい」
GM: 剣姫「それでは駄目だ。私が、唯一貰った“目的”が達成できない」
歩: 「新たな目的を探したら――――ダメなの?」そう言って聞いてくれるとは思えないけど・・・「ふたばちゃんや愛芽ちゃんのように」
GM: 剣姫「だから、自殺では駄目だ。……与えられた目的のために、戦って、逝かねば」 弱弱しく震える剣先は、模造剣のように迫力を喪失している
アレッサンドロ: 「ならば試してみるかね。私に一太刀浴びせて倒せなければお前の負け。倒せたら彼らが相手しよう。私一人倒せぬ者が目的を果たせることはないからな」
統: 「“与えられた”、ねえ。それはお前の意志で決めたものじゃないだろうが」自分の言葉に耳を貸すとは思えないが
アレッサンドロ: 「ただし条件が一つある。我々のお願いを聞いてもらおう」
GM: 剣姫「わたしは……! 何をしたいのか、なんて、わからない! 私は、与えられたものだけ、果たす道具だ!」 目じりに涙をためながら、正眼に構え、アレッサンドロを睨む
葵: 「あぁ、もう! めんどくさいわね!!」 傍らの剣を取り、切りかかる
アレッサンドロ: 「道具が悩み泣くものか!!」
アレッサンドロ: 葵の襟首掴んで止めるよ。
GM: 「――ッ!」 投げかけられた言葉に、君たちからの視線に、耐えかねるように身をすくませて剣を取り落とす 
葵: 「ちっ……よく聞きなさいっ…… クローンだからってさっきから悩んでいるみたいだけどね……」
GM: 剣姫「それじゃあどうしたらいいんだ……! わたしは、どこに」
葵: 「人間だって、生きる“目的”を持って生きている人なんていないの!ただ、惰性でそのときを過ごしているだけ、人間なんてそれだけよ」
葵: 「人間が……全ての生き物が生きる“意味”なんてどこにもないのよ……そんなことで悩んで時間を無駄にしてどうするのよっ……」
GM: 剣姫「……じゃあ、私に……ただ、生きろというのか?」
葵: GM、剣姫にロイス取得 (■親近感/□厭気)で
GM: 剣姫「どうせ……このまま放っておけば私は怪物の仲間入りだ。生きることもどうせ――」
GM: OK。許可します
アレッサンドロ: 同じくSロイス。
アレッサンドロ: 右手を出し。
アレッサンドロ: 皮膚を切り裂き剥がし。
葵: 「ジャームになんてそう簡単になれるもんじゃないわよ……安心しなさい。生きているだけで十分なんだから……」
アレッサンドロ: ※■庇護/□憐憫で。
GM: OKです
アレッサンドロ: 中に覗く機械のフレームを見せる。
GM: 剣姫「……」 アレッサンドロと、葵を交互に見やる
アレッサンドロ: 「君はまこうことなき人間だ。私は既に脳以外を機械に置き変えている――涙も流せぬ」
GM: 剣姫「お前たちは、揃いも揃って……馬鹿だ」 ぐす、と鼻をすすって剣を拾い上げる。
葵: 「ノイマンの私が言うのだもの、間違いないわ。…ふふふ」
アレッサンドロ: 一応警戒。
アレッサンドロ: 失敗したら始末されるかもしれんしな。用心用心。
GM: 剣姫「……“元”主を守る3人組は、杖使いが核になっている。他が潰れなければ殺せない」
歩: 「ボク達は戦うために生きているわけじゃないから。葵くんが言ったみたいに、ただ生きている。そんな感じだよね」
GM: 剣姫「それと――そこの小学校にディアボロスが潜伏している。好きに料理しろ」 剣を収めて、君たちに始めての“意思”をみせる
葵: 「情報ありがとう。それだけわかれば十分動けるわね。」 笑顔で答える
統: 「ありがとう。…ようやくお前自身の『意志』が見えた、な」
GM: 剣姫「……私は、ここで“生きてみる”。お前ら二人、死ぬなよ。後で会いに行くからな」
歩: 「それでも、ただ生きているにしたって自分の意志で動いているんだからね」にこりと
アレッサンドロ: 「やはりお前は道具ではなかったな。
GM: 黙って眺めていた愛芽とふたばが、ここにきて初めて、安堵したように深々と空気を吐いた
葵: 「あらあら、告白かしらね?」 アレッさんの方を見て
アレッサンドロ: 「胸を張れ。お前は出来損ないではない。ただの“人間”だ」
アレッサンドロ: 剥がした皮膚を再び癒着させる。
統: 「もうお前は大丈夫、だな…。わかった。また会おう」剣姫に向かって珍しく少し微笑んで
GM: 剣姫「お前に言われるのは、正直気に入らん」 まんざらでもなさそうに不機嫌そうに言葉を弾いて
統: 「まー…殆どそこの2人のおかげだが」小さく言った
GM: 剣姫「……とっとと行って来い」 と、彼女は一人、ブランコへむかっていって、雪を落とすと腰を下ろして空を仰ぐ。どうも、ここでぼんやりとしてみるようだ
葵: 「はぁ……もっと冷静に行動しないとね、ノイマンらしく」 一人呟いて
統: 「いいじゃないか、“人間”らしくて」
葵: 「……ふふ、それもそうかもしれないわね」  統のことばに笑って
アレッサンドロ: 「剣士が剣を落したと言うのは敗北でいいのだな」
アレッサンドロ: 剣姫の手を、血の通わない手で握り。
GM: 剣姫「……それでいいが。一体何だ?」 訝しげにアレッサンドロを見やり
アレッサンドロ: 「では約束を守ってもらおう――年末に備えて、コンビニのバイトが足りぬ」(何)
GM: 剣姫「……は?」
アレッサンドロ: 「早速だがこれから面接と研修を受けてもらう。『もしもし支部長殿。大野君も招集を。バイトが見つかった。これで年末のシフトは大丈夫だ』」(何)
GM: 剣姫「……」 物凄い勢いで半眼になって、アレっさんを睨む
アレッサンドロ: 「“生きろ”」
アレッサンドロ: 「お前には生を謳歌する権利と義務がある」
GM: 剣姫「お前は、勝手だ」 忌々しいといわんばかりに、呻いて、立ち上がる。
アレッサンドロ: 血の通わない手が少しだけ温かく感じられた。
GM: 剣姫「……仕方がないから、乗ってやる。だが――」
GM: 剣姫「――着替えてからだな」 彼女は、力なく自分の姿を見て、笑った
葵: 「さて、じゃあディアボロスを料理しに行こうかしら」 二人の様子を見て
歩: 「まだ悪いことしてるって決まったわけじゃ・・・」葵に言いつつ
統: 「…ん、そうだな。もう、大丈夫なようだしな」葵に
GM: 彼女は、ほどよく脱力した様子で……自分の選んだ道を歩み始めた