フェイズ:Opening03
シーンプレイヤー:“次元の超越者”吉永 歩
場所・刻:奈々市中央西公園、12/7-16:00


右へ左へ。東へ西へ。ぶらりぶらりと揺れるブランコ。
公園の端には誰かが作った雪だるま。
早くも暮れてくる空を背に、少女が笑い、楽しそうに遊んでいる。
右へ左へ。東へ西へ。ぶらりぶらりと揺れるブランコ。
公園の端には誰かが無残な雪だるま。
早くも暮れてくる空を背に、少女が叫び、傷だらけの男が倒れた。
右へ左へ。東へ西へ。ぶらり、ぶらり、揺れ――
 
恭二「クソ……ッ、私の、計画を……!」
 
GM: 登場をどうぞ
 歩(ダイス):#1d10+28
 歩(ダイス):1d10=(3)=3+28=31
GM: 君と、ふたば。ふたりは雪の積もってきた公園で、ゆるりと遊んでいるところだった。
歩: 「あんまり思いっきりこぐと危ないよー」
GM: ふたば「だいじょうぶー!」 と、うれしそうに彼女は走り回って――唐突に、身をびくりと震わせてしりもちをつく
歩: いつもはお姉ちゃんに使われてるので妹ができたような感じで面倒をみている
歩: 「ほら、やっぱり・・・」近寄るとそこに人の気配を感じる
GM: ふたば「あ、歩お姉ちゃん……!」 何度言われても修正の聞かない呼称を叫んで、君を呼ぶ
歩: え、お姉ちゃんなのっ!?
GM: 何か最初あったときに女装していたような(何
GM: それはともかく。
歩: 「だからボクはお兄ちゃんだって・・・」やれやれと思いながらもふたばを起こし、周囲に目を向けると
GM: 恭二「ぐぉぉぉぉ……」 真っ白な雪を穢しながら、公園内の木に寄りかかってうめく男が、そこにはいた
歩: 「うわぁ〜〜っ!白いスーツで雪の中にいるからわからなかったよっ!」
GM: スーツは無残に切り裂かれ、眼鏡は歪んで意味を成していない
GM: 恭二「ック……数を武器にボコボコにしおって……」 ぎりぎりと歯軋りする彼は、まだ歩に気づいていない
歩: 「あなたは“ディアボロス”・・・まだふたばちゃんを諦めてなかったんですか?・・・ってどうして既にボロボロなのっ!?」」
GM: ふたばは、サッと歩の後ろに隠れているよ
GM: 恭二「ァん……? 貴様、貴様は――“次元の”。こんなところでふたばのおもりか」 傷口を応急キットで手当しながら、ふて腐れた様子で答える
GM: 恭二「私はお前らに阻止されて手を引いた。今更ふたばをどうこうする気はない。――私は、な」 フン、と不機嫌に鼻を鳴らした
歩: 「まぁ、おもりというか一緒に遊んでるというか・・・よかった。もう諦めてくれたんだ」
GM: 恭二「馬鹿か、貴様は。“私は”だぞ」 つまり、別のヤツが狙っている。彼はそう示唆する
歩: 親切だっ「えっ!?他にもいるんですか?もしかしてあなたがそうなってるのも、仲間内で・・・ですか?」
GM: 恭二「あの、クソ忌々しい営業屋め。……私の、私が計画したものだぞ……クソッ、クソ!」 痛む傷が触るのか、雪を殴りつけて気分を晴らす
GM: 恭二「セルが違えば敵の敵でしかないのがFHだ。――フン、笑えばいいだろう」 歩の言葉を否定せずに睨む
GM: 恭二「“営業担当”に気をつけろよ、“次元の超越者”。ふたばが狙われているぞ」 君の後ろに隠れて震える少女を指して、告げる
歩: 「“営業担当”それがふたばちゃんを狙っている相手・・・でもどうしてそれをボクに・・・」
GM: 恭二「貴様がおもりなんぞしてるからだろうが。それとも、私が引き取って守ってやればいいのか、ええ?」 青筋立てながら
GM: ぐぐぐ、と痛む身体にムチ打って、ゆるりと立ち上がる。
歩: 「ううん、この子はボクが守るよ。お母さんから任されてるからね」
歩: そういってポケットから子供用のファンシーな絆創膏を渡そう。ふたば用に持っていたものだが
GM: 恭二「いいか、私は、私の計画を利用されるのが気に入らないのだ。貴様らに助言してやっているわけじゃない」 ビシィ、とキメて、彼はそう伝えると不機嫌なままだが、満足したように頷く
GM: 恭二「フン……いい加減趣味を変えんと、貴様も男になれんぞ」 絆創膏を素直に受け取って、彼は去ろうとするよ
歩: 「だからこれはふたばちゃん用にだってばぁ〜〜っ」顔を赤らめて
GM: ふたば「かわいいからだいじょうぶ、歩お姉ちゃんにも似合ってるよ!」 歩のすそをひっぱって主張する
歩: 「うん・・・しばらくなれそうにない気がする・・・」とほほと
GM: 恭二「男でも女でも構わんが、ふたばは死守しろよ。いいな!」 君に念を押すと、彼はずんずんと去っていく
歩: 「とりあえず、教えてくれてありがとうございます」でぃぼんに礼を言って
歩: 「できればあの人とはあまり戦いたくはないんだよなぁ・・・」去ってゆく背中を見ながら呟く
歩: でも“営業担当”ってどんなヤツだろう・・・不安にふたばの手をギュッと握り締めるのだった・・・
GM: 握り返す小さな手は、暖かく、そして、どこか不安そうに震えていた……